DB2 9.7 Fix Pack 11リリース。多くの修正やセキュリティ面の対応を含みます

DB2 9.7のFix Pack 11がリリースされました。Fix Pack 10のリリースが2014年11月でしたので、v9.7用としては約1年ぶりのFix Packリリースです。

- DB2 Version 9.7 Fix Pack 11 for Linux, UNIX, and Windows

マニュアルには特にFix Pack 11での新機能や変更の記述はありませんが、久しぶりのリリースということもありAPAR LISTを見ると多くの修正がなされていることがわかります。

- Fix List for DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX and Windows
- Security Vulnerabilities, HIPER and Special Attention APARs fixed in DB2 for Linux, UNIX, and Windows Version 9.7

繰り返しですが、安定性向上に加えてセキュリティ面の修正も多く含みますので、出来るだけ早めにこのFix Packを適用することをお勧めします。


DB2 9.5の標準サポート終了が迫っています。2015/4/30に終了です

去年ぐらいから何度か書いてきましたが、今月末の4月30日でDB2 9.5の標準サポートが終了になります。

- DB2 Enterprise Server Edition 9.5.0 (IBM Software support lifecycle)

上記リンクはDB2 9.5 Enterprise Server Editionの情報ですが、WorkgroupやExpress、およびDB2 Connect 9.5も同様に2015年4月末で標準サポートが終了します。

標準サポートが終了した後は拡張(延長)保守を別途結ばないと、サポートへの問い合わせや修正の依頼が出来なくなります。

もしまだv9.5を本番環境で使われている場合は以下のガイド等を参考の上、バージョンアップをぜひ検討してください。IBMソフトウェアのライセンスはサポートを継続していると、新しいバージョンのソフトウェアを使う権利を含んでいます。

- 【ISE 技術文書】DB2 9.5/9.7/10.1から10.5へうまく移行するためのガイド

dWにXQueryのメリットを解説した記事が掲載されています

久しぶりにXML-DBの話を。
developerWorksにXQueryの記事が掲載されています。

- XQuery を使用した開発: データベース・プログラマーのための優れたプログラミング言語

入門的な記事なのですが、XQueryの書き方といった記事ではなく「どのような場合に便利なのか」を解説しているのが面白いところです。

同じような要件を満たす検索をSQLとXQueryで書いた場合に、どのような違いがあるのかという事を通じて、XML-DBのメリットがあるケースが分かるようになっています。

XMLデータベースのベンチマークツール TPoX 2.1リリース

新年、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年最初のエントリは、TPoX 2.1リリースについてです。でもリリース自体は11月に出ていたので気づくのが遅れたのですが...

- XML Database Benchmark:

TPoXはXMLデータベースのベンチマークセットで、XMLデータに対して70%の読み取りと30%の更新を行います。詳しくは以下のMatthiasさんのエントリに解説があります。

- TPoX 2.1 has been released! « Native XML Database
TPoX, short for “Transaction Processing over XML”, is an XML database benchmark that executes and measures a multi-user XML workload. The workload contains XML queries (70%) as well as XML insert, update, and delete operations (30%). TPoX simulates a simple financial application that issues XQuery or SQL/XML transactions to stress XML storage, XML indexing, XML Schema support, XML updates, logging, concurrency and other components of an XML database system.

ツールセットはオープンソースで提供されています。XMLデータベースのサンプルデータというのはなかなか適当なものが無いので、サンプルデータが欲しい場合にも有用ですね。

XMLデータを更新するXQuery Update Facility 1.0がついにW3C勧告に

XMLのデータを検索するための言語としてXPathとXQueryがありますが、どちらにも更新機能がありませんでした。その名の通りQuery(照会)機能しか無いため、更新はできなかったのです。

そこで、XQueryを補完して更新機能を追加するために"XQuery Update Facility 1.0"の作成が始められました。最初のワーキングドラフトが出たのが2006年です。

このXQuery Update Facilityが先日(2011/3/17)、ついにW3C勧告(Recommendation)になりました!実に5年越しです。

- W3C News Archive: 2011 W3C
W3C published two Recommendations today: XQuery Update Facility 1.0 and XQuery and XPath Full Text 1.0. The former defines an update facility that extends the XML Query language,

- XQuery Update Facility 1.0
XQuery Update Facility 1.0
W3C Recommendation 17 March 2011

- XQuery and XPath Full Text 1.0
XQuery and XPath Full Text 1.0
W3C Recommendation 17 March 2011

同時に勧告されたFull Textは全文検索機能です。これも標準化が長く待たれていた機能ですね。

Update Facilityは、XML文書の"部分更新"を可能にします。ある要素(Element)や属性(Attribute)だけを更新することを可能にするための標準です。つまりいったんXML文書を全部取り出してから書き換えて、全部を置き換えるという作業ではなく、効率的な更新を可能にします。

DB2にはv9.5からXQuery Update Facilityのドラフト版を一部実装しています。しかしその後の勧告までに多くの機能が追加されているため、DB2でも今後機能の追加が行われるのではと思います。

XQueryをRESTfulに実行できるフレームワーク "XQful"

同じ会社のエバンジェリスト、米持さんが面白いものを開発されたのでご紹介を。

- ソフトウェア・テクノロジー - 【XQful】XQueryをRESTfulサービスにするデザイン・パターン
XQful は、XQuery をソースコードとして RESTful サービスを実装するためのフレームワークです。エックスキューフルと読みます。単なるデザインパターンですが、名前を付けてみました。XQuery+RESTful = XQful です。

DB2はXMLデータベースとしての機能を持っていて、XQueryが実行できるのですが、そのXQueryを実行と結果の受け取りをRESTで行うようにしたフレームワーク"XQful"を開発されたそうです。XQfulはエックスキューフルと読むそうです。

使うのは簡単そうです。テキストファイルに実行したいXQueryを書いて、指定された位置に配置しておくと、RESTfulなURI、例えば

> http://hostname/XQful/rest/sample/CustomerInfos?Cid=1000

のような形式でアクセスして結果を得ることができるようになっています。?Cid=1000のパラメータ部分はXQueryを書いたファイル内で%Cid%という形式でアクセスできるため、パラメータによって結果を変えることが簡単に実現できます。

SQLのO/Rマッピングフレームワークでテキストファイルに書いたSQLを実行できるものがありますが、あれのXQuery+REST版といった感じです。

ソースコードも公開されています。今のところGETのみの実装のようです。

米持さん曰く「これはあくまでもサンプルコードです。オープンソースでも、無償ソフトウェアでもありません。」ということなのであくまでサンプルなわけですが、このアイデアをベースに色々発展させられそうで面白いですね。

DB2 Express-CのV9.7 FP1が準備中?

新しいPCを購入して、OSがWindows 7 64bit版になったので、DB2 Express-C Windows 64bit版をダウンロードして導入してみました。すると、

C:¥>db2level
DB21085I インスタンス "DB2" は、"64" ビットおよび DB2 コード・リリース
"SQL09071" をレベル ID "08020107" で使用します。
情報トークンは、"DB2
v9.7.100.177"、"s091114"、"IP23029"、およびフィックスパック "1" です。
DB2 コピー名 "DB2COPY1" で製品は "C:¥SQLLIB" にインストールされています。


C:¥>db2licm -l
製品名: "DB2 Express-C"
ライセンス・タイプ: "保証なし"
有効期限: "永続"
製品 ID: "db2expc"
バージョン情報: "9.7"
CPU の最大数: "2"
メモリーの最大量 (GB): "2"


というようにV9.7 FP1になっていてビックリしました。ビルドレベルの日付も11/14と最近のものです。

ダウンロード元ページにはリリース日が"2009-06-19"と書かれていますし、FP1になったという発表もまだありません。

もしかしたらたまたま何かの手違いで置かれていたのをダウンロードしたのかもしれませんが、おそらくもうすぐ正式にExpress-CのFP1リフレッシュが発表されるのではないでしょうか。

DB2 9.7 FP1リリース:待望のHADRスタンバイ読み取り機能搭載

DB2 9.7のFix Pack 1 (FP1)がリリースされました。

- IBM - Fix List for DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX and Windows

以下のFAQも更新しています。
- Unofficial DB2 FAQ - パッチ(Fix Pack)はどこから取得できますか?

このFP1には多数の修正が含まれているのですが、セキュリティホールの修正も色々含まれているようです。9.7を本番環境で使用されている方はぜひ早めにFP1を適用する事を検討してください。

- IBM - Security Vulnerabilities and HIPER APARs fixed in DB2 for Linux, UNIX, and Windows Version 9.7 Fix Pack 1
Fix Pack 1 for DB2 V9.7 is now available which includes fixes for some security vulnerabilities and HIPER APARs


ところでDB2の最近のFix Packはほとんどが修正のみで機能追加が無いようになっているのですが、FP1には(予告されていた)重要な新機能が追加されています。

- DB2 for Linux, UNIX, and Windows バージョン 9.7 フィックスパックのサマリー
高可用性災害時リカバリー (HADR) スタンバイ・データベースでの読み取り操作のサポート。


HADRのスタンバイ側のDBは、これまで(プライマリーにならない限り)まったくアクセスできなかったのですが、このバージョンから読み取りクエリーが発行できるようになります。つまりスタンバイDBを単なる障害時の予備装置としてだけでなく、負荷分散用としても使えるようになります。

これは個人的に大変重要な機能だと思っていたので、ついに追加されて嬉しいです。

この他にも自動ディクショナリー作成 (ADC)の高速化やユーザ定義関数でINOUTパラメータが使えるようになるなどの細かな機能向上があります。詳しくは上記リンクを読んでみてください。

※追記
以下のblogにFP1の見逃せない改善点が書いてありました。Express EditionでもPL/SQLが使えるようになったようです。

- First FixPak for DB2 9.7 LUW is here - ChannelDB2

DB2 9.7のOracle互換性を詳細に解説した資料

DB2 9.7で搭載されたOracleとの互換性向上機能について、詳細に解説された日本語資料が公開されています。

- DB2 9.7 Oracle互換
DB2 9.7で強化されたOracle互換機能について、ご説明いたします。

2つのPDFで構成されていて、1つめのPDFは9.7で追加された新機能とそれを有効にする方法が細かく解説されています。2つめのPDFはOracleからDB2に移行する際に必要な情報や各種ツールの解説です。

良くまとまっているので、DB2のOracle互換性に興味がある方はぜひダウンロードしてみてください。

(※この資料は公開当初、2つのPDFが同じものになってしまっていたのですが、現在は修正されています)

JSONをXMLに変換してDB2 pureXMLに格納する

dWに非常に興味深い記事が掲載されました。

- pureXML と JSON に対応したアプリケーションを構築する: 第 1 回 DB2 pureXML による JSON の保管とクエリー
Web 2.0 でよく使われているテキスト形式の表記法である JSON (JavaScript Object Notation) は、クライアントとサーバーとの間で情報を交換する際に、オブジェクト (またはデータ構造) をシリアライズしたテキストとして表現するために使用されています。(中略)単純な JSON と XML とのマッピングを導入することによって DB2 pureXMLで JSON の保管、管理、クエリーを可能にする方法を学んでください。


JSONをXML形式に変換する事で、DB2に格納してしまおうという記事です。

JSONもXMLも構造化されたデータを表現する方式です。XMLの方が表現力が豊かなので、変換ルールさえ決めてしまえば、JSONはデータロス無くXMLで表現できます。記事ではJSONxというXMLフォーマットを定義して、JSON <-> JSONxの変換を行うユーザ定義関数を用意しています。

ユーザ定義関数のため、JSONデータを格納する際にはその関数にJSONデータを入れるだけで、簡単にDB2に格納する事ができるようになっているのが良い感じです。

DB2 pureXMLはXML索引など、データを高速に読み出すためのしかけを色々持っていますし、RDB表のデータとも連携できますので、こうやって変換してpureXMLに格納しておく事には非常にメリットがありますね。

JSONはデータフォーマットとして使用される事が増えていますので、この記事で用意されているユーザ定義関数のセットを使って、DB2を”JSON格納/検索用DB"として活用するのも面白いと思います。

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DB2の管理方法を解説した本を書きました。
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