プロセッサメーカーとして有名なINTELですが、C++コンパイラーなどのソフトウェアベンダーでもあります。そのINTELが最近XML処理スイート製品をリリースしているのはご存知でしょうか?
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Intel XML Software Suite
Intel XML Software Suite is a comprehensive suite of high-performance C++ and Java software-based runtime libraries for Linux and Windows operating systems. Intel XML Software Suite is standards compliant, to allow for easy integration into existing XML environments and is optimized to support complex and large-size XML document processing.
C++/JavaのXML処理用のライブラリや周辺ツールはすでに標準ライブラリに含まれていたり、オープンソースで著名なツールがリリースされていたりと充実していて、別途有料ツールが入りこみづらい感がありますが、INTELはパフォーマンス面で十分な優位性が保てると考えているようです。
上記ページからダウンロードできるホワイトペーパーには著名なオープンソースXMLライブラリとの速度比較が掲載されています。
XML処理ツールをINTELが提供するのは理に適った行為だと思います。これは個人的な感触ですが、すっかりコモディティ化したPCや安価なサーバ分野では、だんだんCPUに対しての要求が少なくなってきているような気がしているからです。以前は「もっとCPUパワーがあれば...」というケースがあったとのに、最近は中小規模システムでは安価なCPUでさえ、そのパワーを使いきるのが困難になってきたようなイメージがあります。
XML処理はINTELの最新CPUをもってしても、まだまだ負荷が大きい分野です。INTELとしてはどんどん高速なCPUが必要とされるようになってもらわないと困るわけで、CPUをより必要としている分野に投資するのは利に適っているように思います。