ここで少し書いたDB2 pureScaleの続報が色々と出てきています。現時点の情報をまとめて紹介します。
まずIBMからプレスリリースが出ました。同時にホームページも出来ています。
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IBM Press room - 2009-10-09 IBM pureScale Technology Redefines Transaction Processing Economics - United States New DB2 Feature Sets the Bar for System Performance on More than 100 IBM Power Systems
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IBM - DB2 pureScale Feature
ホームページにはまだあまり情報がありませんが、キーワードは読み取れます。曰く、"Unlimited Capacity","Application Transparency","Continuous Availability"です。つまり、必要に応じてどんどん拡張できて、アプリケーションに変更不要で使えて、可用性が高いという事をアピールしています。
技術的にはシェアード(共有)ディスクを使ったクラスターデータベースシステムで、OLTP系アプリケーションに強い設計になっているようです。OSはAIXを使用しているようです。
日本語の記事も出ています。どちらも刺激的なタイトルですね。
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IBM、『DB2 pureScale』で Oracle に一矢報いる - japan.internet.com Webビジネス IBM は9日、データベース製品『DB2』とラックマウント型サーバーの組み合わせに、メインフレーム レベルの拡張性をもたらす新しいソフトウェア ソリューション『DB2 pureScale』を発表した。
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IBM版“RAC”でDB2を拡張、オラクルと同じディスク共有型クラスタを採用 - ニュース:ITpro pureScaleのスケーラビリティについてIBMは「100台以上のIBM製Power Systemsサーバーをクラスタ接続した場合でも、80%以上の拡張性を達成した。競合の製品は半分以下のサーバーでも60%以下の拡張性に満たない」とし、オラクルとの差を指摘した。
上記日経BPの記事にあるように、売りはノード(マシン)追加時にリニアにスケールする点にあります。IBM版RACと書かれていますが、技術的には異なる製品です。記事にあるように100台構成でも効率的に速度を向上させる事が出来ていますし、ノードの追加も数分で行えます。
...などと書いてみましたが、本当はまだ全然理解できていません。上の内容はホームページの情報と以下のビデオでConor O'Mahonyさんが喋っていることの受け売りしているだけです。
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pureScale Overview - ChannelDB2 (動画)
blogでも色々な情報が出ていますが、個人的に一番詳しく説明してくれていると感じたのは以下のRobert Catterallさんの解説です。
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Catterall Consulting: Wow - DB2 Data Sharing Comes to the AIX/Power Platform
これを読むとDB2 for z/OSの技術(sysplexアーキテクチャ)をベースに開発したという事や、DPF(data partitioning feature)とは別の技術なのでDPFが無くなる訳ではないという事が分かります。
技術について、今すぐもっと知りたい!という方には開発者と直接会話できる"chat with the lab"が予定されています。
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Lotus Sametime Unyte Events: Register now for DB2 pureScale: Scaling Databases without Limits DB2 pureScale: Scaling Databases without Limits
Event Date: 10/21/2009
Event Time: 11:30 - 13:00 EDT (GMT-04:00)
Hosted By: Rav Ahuja (IBM)
Presented By: Sal Vella (IBM), Matt Huras (IBM), Aamer Sachedina (IBM)
これはDB2開発者がWEB経由で直接プレゼンテーションをした後、参加者からQ&Aを受けるというものです。
米国東部夏時間の21日AM11:30という事ですから、日本だと22日0:30(21日の深夜)でしょうか。英語のプレゼンかつ、なかなか厳しい時間の開催ですが、WEBブラウザさえあれば無料で見られますのでご興味のあるかたはぜひ参加してみてください。(事前登録が必要です)
これから年末に向けてさらに色々情報が出てくるでしょうから楽しみです。