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DB2の運用管理本を書きました。自著「即戦力のDB2管理術」の内容について

即戦力のDB2管理術 〜仕組みからわかる効率的管理のノウハウ久しぶりに本を書きました。「即戦力のDB2管理術 〜仕組みからわかる効率的管理のノウハウ
」というタイトルで、2011/4/8に技術評論社から発売予定です。(一部の書店では少し早めに売り出されるようです)

※2011/4/3追記:以下の店では4/1から先行発売していただいているようです。
紀伊國屋書店新宿本店
紀伊國屋書店新宿南店
書泉ブックタワー
三省堂神田神保町本店
有隣堂ヨドバシAKIBA店
ジュンク堂書店池袋本店
丸善丸の内本店


- 即戦力のDB2管理術 〜仕組みからわかる効率的管理のノウハウ

タイトル通り、本の内容はDB2の運用管理についての解説です。これまで2冊本を書いてどちらも共著でしたが、今回は1人で書きました。2010年の6月ごろから少しづつ書いていたのですが、予想以上に時間が掛かってしまいました。

本を書こうと思ったのは、CLUB DB2での初心者編講師を長く担当したのがきっかけです。

CLUB DB2で色々とご意見を聞くことで、DB2は書籍が少ないのが原因で基本的な内容がなかなか伝えられていないなあと再確認したのと、折角作った資料や学習した知識をなんとかCLUB DB2参加者の方以外にも伝えられないかと思ったためです。

つまり初心者の方をターゲットにした本です。単純なハウツーというより「まず原理を理解してもらって、その上でDB2の特徴や応用を伝える」ということを目標に書きました。

gihyo.jpにはホームページが出来ていて、目次を見ていただけるようになっています。

- 書籍案内:即戦力のDB2管理術 〜仕組みからわかる効率的管理のノウハウ|gihyo.jp … 技術評論社

最初は300ページ弱程度を目処に書き始めたのですが結果としては432ページになってしまいました。原稿はプレインテキストで382KB(6300行)、図表は計100枚ほど。その分読み応えがある内容になったと思っています。

上記ホームページから目次を章レベルで引用して内容を紹介します。(より詳細な目次が上記ホームページで公開されています)

第1部 データベースの仕組みと操作の基本
第1章 データベースの基本とDB2の仕組み
第2章 DB2の基本的な操作と設定をマスターする

第1部は基礎の基礎を解説しています。特に1章はDB2というよりは「RDBMSとはどういうものか」ということを解説するための章です。あまり長くない章ですが基本的なRDBMSの構造を把握しておくとその後の理解が全然違うものになると思っているので、丁寧かつコンパクトを重視して書きました。
2章はDB2の管理コマンドを実行するために最低限しっておきたい事をコンパクトにまとめました。

第2部 日々の運用のための基本ノウハウ
第3章 バックアップでデータを守る
第4章 表を再編成してパフォーマンスを維持する
第5章 統計情報を更新してアクセスプランの精度を上げる
第6章 自動保守で管理を効率化する

第2部の第3章から5章ではDB2の運用管理で最低限必用となるバックアップ(BACKUP)、表の再編成(REORG)、統計情報の更新(RUNSTATS)について解説しています。

再編成にしても統計情報の更新にしても、「なぜ」それが必用になるのかという事を説明してから、実際のコマンドや方法について解説しました。バックアップについてはニーズが多そうな「小〜中規模データベース向けのバックアップ運用」も説明しています。

6章はDB2 8.2から色々と機能強化されている自律化機能(自動化機能)についての解説です。

第3部 安定運用のための監視・問題判別のコツ
第7章 監視で事前に問題を発見する
第8章 トラブル解決のための問題判別の考え方

第3部は、監視と問題判別についてです。2つの章しかないのですが、実際のページ数は第1部,第2部よりこの第3部と次の第4部の方がずっと多くなっています。

7章の監視は全体の監視と、パフォーマンスチェックのための監視項目についての説明です。監視のための機能としては旧来からあるSNAPSHOTと、DB2 9.7新機能のモニター表関数(メトリック)があるのですが、両方併記して使い方を解説しています。

8章は問題判別です。問題が起こる要因はシステムによって千差万別なので全てを書ききることは難しいのですが、ここでは問題判別の基本的な考え方や心構えと、DB2の障害ログ(db2diag.log)やイベントモニターを中心に解説しています。

第4部 ひとつ上の性能を引き出す 〜パフォーマンスチューニング
第9章 パフォーマンスチューニングの基本
第10章 パラメータを調整して高速化する
第11章 物理設計を変更して高速化する

第4部はパフォーマンスチューニングについてです。
パフォーマンスチューニングも全てのシステムで通じるハウツーというのは存在しないのですが、考え方やベンチマークの方法、アクセスプラン(実行計画)の基本的な取得方法と読み方、パラメータ調整のポイント、物理構成のポイントを解説しています。また、自動ストレージや圧縮、設計アドバイザーといったDB2独自の機能についても解説しています。

チューニング部分についてはできる限り「こういうケースではどこを調整するのか」という事が分かりやすいように分類して解説したつもりです。

最初の予定ページ数よりずっと多くなってしまったのですが、それでも詳細を省いて説明している部分もあります。しかし全部を書くとキリが無いですし、読みづらくなってしまいます。

ですので、この本では基礎概念と良く使う機能に絞って書いています。これを読んだ後にもっと深く知りたいと思われた場合は、WEB上にはDB2の解説資料が(案外)たくさんあります。この本ではその各種資料を読むための基礎知識を得られるように書いています。

初心者を対象に書いてはいますが、他データベースには慣れているがDB2は初めてという方や、昔は触っていたけど最近のDB2 9.5や9.7は触っていないという方にも、通して読んでいただくことで基本情報の再確認と最新情報のキャッチアップに使っていただけると思います。

この本を書くきっかけを与えてもらったのは技術評論社の傳さん(@dentomo)です。傳さんは最初に太田さんと書いた本で編集担当していただいた後はあまり交流が無かったのですが、Twitterをきっかけに再開し、そこでDB2の本を書きたいことを伝えて、なんとか出版まで繋げていただきました。この本も編集を担当していただいています。

今回は1人で書いたので、特に編集さんのありがたさを再認識しました。本文だけで400ページ以上書いていますが、これぐらいの規模だと私の場合1人で全体をチェックしきれなくなってきますし、なにより第三者の視点で「こう書いた方が読みやすいのでは」「このような読者をイメージして書いた方がよい」と何度もアドバイスをいただけたので、本が読みやすいものになったと思います。

この本は以前に書いたような逆引き辞典では無いので有る程度最初から順に読む事を想定してはいますが、各節は「***をするには?」というタイトルが多く、ハウツー本、逆引き本としてもあるていど使えるようになっています。これも傳さんにアドバイスをもらって章を構成した結果です。

DB2の本を書くことができるための知識を得られたのは、決して私自身の力だけではなく、多くの方に教えていただいたり、他の方が書かれた情報、資料のおかげです。情報を公開してくださる方々にはとても感謝しています。特にIBMシステムズエンジニアリング(ISE)のエンジニアが作成した資料にはとても助けられました。

本屋で見かけたら一度手にとって見ていただけると嬉しいです。

※2011/04/25追記:書籍サポートページにはサンプルファイルダウンロードや正誤表が掲載されています。
- 書籍サポート:即戦力のDB2管理術 〜仕組みからわかる効率的管理のノウハウ:サポートページ|gihyo.jp … 技術評論社

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