RESTの日本語記事

RESTに関する入門的な内容の日本語記事がInfoQで公開されています。

- REST入門 (InfoQ)

RESTfulなサービスを公開する際の原則や指針を解説してくれています。コンパクトなのでそれほど時間をかけずに読めるのが良いですね。

本格的に学習するなら、WEB上の日本語のREST関連情報は以下が一番まとまっていると思います。

- REST 入門(yohei-y:weblog)

少し前に紹介したオライリーREST本の監修者、山本さんのblogです。

Ubuntuでdb2ユーザのログインシェルがbashにならない件を修正する

以前にも書いたような気がしますが、UbuntuにDB2を導入すると、デフォルトでは導入時に作成されるユーザ(db2inst1,dasusr1,db2fenc1)のログインシェルが、bashではなくshになってしまうのですが、これを変更する方法が以下のフォーラムへの投稿で紹介されています。

- How-to: Ubuntu 7.10 Desktop i386 (Gutsy Gibon) and DB2 Express-C v9.1.2 (dW)

上記のHow Toの部分はlibstdc++のところ少し間違っていて、それについてディスカッションが続いているのですが、その中のTeTeTさんの発言で

The default shell in Ubuntu is 'dash'. If you use adduser, you can change the default shell for a new user in /etc/adduser.conf. If you use useradd, check useradd -D to see which one is used.

To change the systems symlink /bin/sh from dash to bash, use
$ sudo dpkg-reconfigure dash


という事が解説されています。つまり/etc/adduser.confを変更するか、dpkg-reconfigureでdashのシンボリックリンク先をbashに変えてしまう事で対応できるようです。

dW 2007年人気記事トップ10

年末なので、色々なサイトで今年の***トップ10というような内容が公開されていますが、developweWorksでも今年の人気記事トップ10が公開されています。

- IBM developerWorks 2007年人気記事トップ10 (builder)
- 2007年人気記事トップ10 (dW)

リンク先を見ると、Eclipse、PHP、Rails、AJAX等に人気が集まっているようで、dWでも昨今の人気言語や技術の記事に注目が集まっている事が分かりますね。

欄外ですが、私が書いた「DB2 9 Express-C for Windows クイックインストール」※も人気記事として挙げていただいています。これは嬉しいです。

※現在は、以下のV9.5版の記事に更新されています。
- DB2 Express-C 9.5 for Windows クイックインストール

WAS - APAR & Technoteハイライト 2007.11

- (参考情報) WAS - APAR & Technoteハイライト 2007.11 - (WAS-07-045) (IBM)
2007年11月に公開されたAPARやTechnote、Flashなどを選別し、それらの要約をお届けします


毎月恒例、WebSphere Application Server (WAS)のAPAR & Technoteハイライトが更新されています。WAS管理者の方はお正月休み前にぜひチェックを。

RESTful Webサービス

Leonard Richardson,Sam Ruby
オライリー・ジャパン
¥ 3,990
あまり知識もないのにこういう事を言うのは変な話なのですが、興味のあるなし、もしくは実際に使用するかどうかは別にして、今後避けては通れない技術の一つがRESTだと個人的に思っています。

この本はそのRESTを丁寧に解説したおそらく日本語としては唯一の本です。(そもそもWEB上にもあまりまとまった情報が無いので、貴重度は高いです)

内容は非常に充実しています。REST登場の背景から、その底辺に流れる思想、技術的な基礎、設計までをカバーしています。言語は主としてRuby(on Rails)が使用されていますが、あまりコード部分は大きくなく、RESTfulなWEBサービス設計についての記述が多くを占めます。他の技術との比較やAtomPubへの補足もあります。

翻訳も丁寧で、付録にも多くの参考文献や、HTTPレスポンスコード一覧などお役立ちな情報がまとめられています。
実に良い本です。なんとなくRESTとか聞いた事があるけど、良く知らないなと思っている方はぜひ手にとってみてください。

期待のサービスAmazon SimpleDB

ずいぶん遅い反応ですが、Amazonが(一種の)データベースサービスをベータとして公開したそうです。個人的に非常に気になるサービスです。

- Amazon SimpleDB (Amazon.com)
- AmazonのSimpleDBとIBMのBlue CloudがCloud Computingの発展を促す (infoQ)

要するに、AmazonはWEBサービスでデータベースサービスを開始したわけです。まず特筆すべきはその課金体系と価格で、

- データ保存に1GB当たり$1.50/月を課金
- データの転送に1GBごとに$0.10〜$0.18

との事です。つまり使っただけの従量制課金ですが、びっくりするほど安いですね。従量制だと使いすぎが気になるところですがAmazon S3と同レベルの安さ抑えられていますので企業で使うだけでなく、個人ユースまでも視野に入るほどです。

データベースとは言ってもDB2のようなRDBMSではなく、独自の形式のものでデータの操作も独自のライブラリで行います。SimpleDBでできる事をホームページから引用すると、

# CREATE a new domain to house your unique set of structured data.

ドメインの作成。ドメインはデータを入れる場所のようなもので、RDBMSではデータベース、もしくは表に近いものです。

# GET, PUT or DELETE items in your domain, along with the attribute-value pairs that you associate with each item. Amazon SimpleDB automatically indexes data as it is added to your domain so that it can be quickly retrieved; there is no need to pre-define a schema or change a schema if new data is added later. Each item can have up to 256 attribute values. Each attribute value can range from 1 to 1,024 bytes.

アトリビュートのペアをGET/PUT/DELETE可能。これはRDBMSで言えば表/行の操作にあたるところですね。ただ、表のように型を決めるのではなく、比較的自由にデータを入れられ、自動的にインデックシングされるとのこと。

# QUERY your data set using this simple set of operators: =, !=, <, > <=, >=, STARTS-WITH, AND, OR, NOT, INTERSECTION AND UNION. Query execution time is currently limited to 5 seconds. Amazon SimpleDB is designed for real-time applications and is optimized for those use cases.

クエリーはいたってシンプルで、上記の範囲のみです。SQLにあるような高度な機能、例えばアグリゲーション(集約)などは全くありませんが、「それだけ出来れば多くのアプリには十分」という割り切りの精神が見えてきます。

プログラミング言語への対応も、PHP、Perl、C#、VB.NET、Javaと充実しています。独自APIですが、シンプルですので操作方法を覚えるのにはそれほど難しくはないと思います。おそらく他言語への対応も有志によって進むと思います。

機能面では(RDBMSと比べると)明らかに少ないですが、WEBサービスですので

- 管理不要 !

なのが非常に大きいですね。
導入不要。INDEXの管理もバックアップも不要。スタンバイDBの作成も(多分、Amazonを信頼すれば)不要。RDBMS悩みの一つがその管理である(なので各RDBMSベンダーは管理を自動化しようとしている)のですから、考えてみればデータベースほどWEBサービス向きのサービスは無いのかもしれません。できれば管理なんて誰もやりたくないわけですしね。

もちろん、ディスクやネットワークなどが高いレベルで信頼できる状態でないと使い物にならないわけですが、そこはAmazonのインフラですから可用性の面で非常に期待できます。

どこまでの範囲で適用できるのか、どれくらい管理が楽になるのか、コスト面で優位性が出るのはどれぐらいのサイズなのか、など実に興味深いです。

今後アプリケーションはすべてWEBになるというような話を聞くことがありますが、このSimple DBはデータベースソフトウェアの未来の形を表しているのでしょうか。色々課題はあるとは思いますが、期待して見て行きたいと思っています。もしかしたら2年後にはDB2にも「WEBサービスライセンス」なんてのが出来ているかもしれません。

DB2 9.5の技術資料、一挙公開

DB2 9.5関連の資料が大量に公開されています。まずは、以下の「DB2 9.5技術資料シリーズ」です。

- DB2 9.5 技術資料 導入と管理機能の強化
- DB2 9.5 技術資料 pureXML機能/アプリケーション開発機能強化
- DB2 9.5 技術資料 パフォーマンス/セキュリティ/高可用性/問題判別/区分化データベース(DPF) 機能強化
- DB2 9.5 技術資料 WebSphere Federation Server/Replication Server機能強化

10章分もある大きめの資料ですが、とてもお勧めです。DB2 9→9.5の機能更新を網羅していて、非常に有用です。

また以下の資料も9.5版に更新されています。こちらはXML機能の初心者向けセミナーの資料でXML DB初心者の方、pureXML機能に興味がある方にお勧めです。

- DB2 9.5新機能概要&XMLハンズオンセミナー資料

@ITの連載で、XQuery Update Facilityの紹介

@ITでのDB2 XML DBの連載、第3回が掲載されています

- “プロフ”サイトの構築だってXML DBでしょ (@IT)

今回はRDBとXML DBとの対比ではなく、XML DBへの更新の紹介で、XQuery Update Facilityが紹介されています。

XQuery Update Facilityは、XQueryに更新機能を追加する標準として期待されていますが、まだ勧告にいたっていません。そのためまだほとんどのXML DBで実装されていないのですが、DB2 9.5はある程度の規模で実装しているので実務に投入可能になっています。

IBMがインメモリ型データベースベンターを買収

米IBMがインメモリ型(メモリ上のみにデータを格納する形式)のデータベースを作成、販売しているSolid Information Technology社を買収したのだそうです。

- IBM to Acquire Solid Information Technology to Broaden Information on Demand Portfolio (IBM Press release)
- IBM、DBソフトウェアベンダーのSolid Information Technologyを買収 (ITmedia)
Solidのソフトウェアはインメモリデータベース技術により、RAMから迅速にデータを検索することができる。そのため従来のディスクをベースとしたデータベースシステムと比較すると、データの保管、またデータへのアクセス時間を、10倍近く高速化できるという。


おそらくIBMのDBMSラインナップの一つとして提供されるようになるのでしょうね。今後は仕事でインメモリ型のデータベースを触る機会があるかもしれません。

Solid Information Technology社は日本法人もあります。

- ソリッド株式会社

ホームページ上の資料によると、DB2やMySQLのフロントにインメモリ型DBを配置することでRDBMSを高速化するといった用途にも使えるようですね。

Visual StudioへのDB2 9.5 Add-on

- Overview of DB2 .NET XML tool offerings in DB2 Version 9.5
Use enhancements in XML functionality as part of IBM Database tools for Microsoft Visual Studio 2005


DB2 9.5ではIBM DataStudioが新しい開発環境として用意されていますが、Visual Studio用のAdd-onも機能更新され、新しくなっています。

今回はスキーマ関連の機能追加とWEBサービス作成機能が主な機能向上点のようです。Visual Studioは元々XMLの編集機能が協力なので、DB2+pureXMLの開発環境としても使い勝手が良いですね。
なお、このAdd-onはExpress版のVisual Studioには追加できないので注意が必要です。(ExpressはAdd-onを追加できないようになっているので)

著書
「AWSではじめるデータレイク」
データレイクの本を書きました(共著)
DB2cover_small.jpg
DB2の管理方法を解説した本を書きました。
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